原作者のやらかし

「吸血鬼すぐ死ぬ」(吸死) 原作者:盆ノ木至氏の物議を醸した言動について。

 

【兵器アカジャ】

アカジャとは……吸死キャラ達が盆ノ木氏のTwitterアカウントをジャックするという体で、盆ノ木氏がキャラになりきってファンからの質問に答えたり小話を投稿する企画。

主に単行本発売日、主役二人の誕生日、ホワイトデー等に開催される。

(余談だが、ねこゆき氏も自身のアカウントで何度もアカジャに参加しては作者から返信を貰っている)

 

ウクライナ侵攻が始まって間もない2022年3月8日。20巻発売アカジャ2日目。

この日のジャックはオータム書店のクワバラで「子供達にプレゼントする兵器(武器でも可)の案を出してほしい」という話題だった。

ファンが次々に具体的な兵器・武器の名前を挙げると同時に「流石に不謹慎では」という声も上がり、結局その日のアカジャは削除され盆ノ木氏の謝罪ツイートが投稿されて終わった。

この一件により、アカジャに担当編集者が関わっていない事が明らかとなった。

 

そもそもオータム書店が量産する兵器「オータムロボ」の登場回が収録されたのは21巻である。

タイミングが悪過ぎたのはもちろんだが、先走って次巻のネタを入れた事により「オータム製兵器」のニュアンスが単行本派読者に伝わらなかったのも不味かったと言えるだろう。

(もちろん21巻アカジャでやるにも無理なネタではあるが)

 

更に翌日。

半田によるジャックが開催されたが、その中で書店特典リーフレットのネタが使用された。

「お金を出して買う特典の内容を、無料で見られるアカジャで出さないで欲しい」と該当書店で購入した読者からの不満が噴出した。

 

【エッセイ回】

少年チャンピオン2022年50号で盆ノ木氏が体調不良により休載。

翌週の51号には穴埋めとして押切蓮介氏の代理原稿「代原ちゃん」が掲載された。

際どい格好の女の子・代原ちゃんが盆ノ木氏の元へ駆けつけて喝を入れつつ、ページが進むごとにヒワイな気分になって服を脱いでしまう、という内容。

少年誌に掲載できる範囲を超えてしまう、と周囲に全力で止められるオチのギャグ漫画だった。

 

そして1ヶ月間の休載が明け、掲載されたのは吸死本編ではなく盆ノ木氏のエッセイ回となった。

あらすじ---------------------------

原稿を落とした盆ノ木氏の元へ押切氏が出向いて原稿を描くよう叱咤激励するも、盆ノ木氏は作業中断してゲームに没頭。説教されるも言い訳の嵐……

「体調不良や不慮の事故に備えてストックを作っておけ」という正論に止めを刺される盆ノ木氏。

「読者に心配かけて、編集に迷惑かけて、それでも漫画を描きたいなら漫画でお詫びとお返しをするしかない! 漫画を描くんだ!」「代原は二度は無いぞ」と喝を入れられ、一応お礼は言いつつも

「でも俺クソザコだからまた落とすかもしれない、その時はまたよろしくお願いします」

と煮え切らない様子。

 

読者にも編集者にも押切氏にも、全方位に失礼な内容であった(単行本未収録)。

 

【推しキャラ】

長期連載による絵柄の変化、と言うには行き過ぎたレベルの作画崩壊・あからさまなコピペ多様、背景の手抜きが巻を追うごとに酷くなっていく一方で、ナギリを始めとした一部のキャラだけは絵も話も丁寧に描かれている。

その他TwitterにアップされたイラストやONE氏との対談※から、ナギリが推しである事は何となく察せられたものの、その傾向はどんどん色濃くなっている。

出典

「吸血鬼すぐ死ぬ」盆ノ木至が、師匠である「モブサイコ100」のONEと対談!ONEによる描き下ろしイラストも - コミックナタリー 特集・インタビュー

 

ナギリのイラスト(落書き、と呼ぶには力が入っている)

 

対談でONE氏は「誰かが不幸になるシーンは見せずに、笑いに徹してるっていうのはすごいなと思います」

「ナギリみたいな“登場するマンガを間違えた”系のキャラってすごい好き」

と語っているが、258死、302死、316死(いずれもナギリ・カンタロウがメインの回)と続いている、シリアス色が増す一方の地獄シリーズ(タイトルが全て地獄繋がりなので勝手にこう呼んでいる)を読んだらどう思うだろうか。

258死センターカラー。

 

笑えないオチが待っている302死。

 

とうとうギャグ要素の無くなった316死。

ナギリとカンタロウが作品の世界から浮きつつある。

 

他に直近で特に力が入っていたのはノースディン、クラージィ、三木(モブキャラ)だ。

2022年12月11日 23巻アカジャ3日目・クラージィの部分、2023年2月11日 24巻アカジャ4日目・ノースディンの部分に加筆修正を加えた物(実質二次創作)がnoteに投稿されている。

黒い杭のクラージィ|盆

投稿日:2023年1月21日

氷笑卿の手記|盆

投稿日:2023年2月12日

三木に関しては後述する。

 

【コミカライズ】

発表の時点で、ただでさえ体調を崩しやすいうえ毎週の連載にグッズ監修など多忙を極める盆ノ木氏に「また仕事を増やして大丈夫だろうか」とファンからは心配する声が上がっていた。

盆ノ木氏が過去にYouTubeチャンネルで実況した事もある、メンヘラ気質のネットアイドルを彼氏兼プロデューサー「ピ」として成長させていくゲームのコミカライズだが……

「ピ」として登場したのは元アイドルプロデューサーのオリキャラ男性であった。

ネタバレになるため詳細は伏せるが、この設定は元ネタのオチを潰す事になる。

第5話でもう一人のオリキャラが追加されたのだが、これがどう見ても盆ノ木氏のVtuberとしてのガワである「ぼんぼんちゃん」をモデルにしていると思われるデザインだった。

出典

https://mangacross.jp/comics/needygirl/5

NEEDY GIRL OVER DOSE RUN WITH MY SICK/マンガクロス

原案:WSS playground/原作:盆ノ木至/作画:大倉ナタ

 

これではコミカライズというより二次創作ではないだろうか。

それにしても、他者の作品に自身のアバター同然のオリキャラを登場させるとは……やはり類は友を呼ぶか。

【追記】

2023年9月11日公開の第6話では、綺羅星のあ&吉田輝和氏(盆ノ木氏お気に入りの一般人男性。詳細は後述)がコラボしている。

やっている事がねこゆき氏と変わらない。

出典

https://mangacross.jp/comics/needygirl/6

 

ネームは盆ノ木氏が担当している為、大倉氏が独断で描いた可能性は低い。

 

この第6話を最後に更新が延期に次ぐ延期となり、結局更新されずに事実上の無期限休載となっている。

【休載〜炎上】

この休載中にも3月16日から始まったホワイトデーアカジャ(バレンタインに手紙やプレゼントを貰ったキャラがお返しをする、という設定)が、4月1日のエイプリルフールアカジャと体調不良による中断も挟みつつ長々と続いていた。

 

休載明けの近づいてきた4月後半には、お気に入りモブキャラ・三木カナエのシリアス一辺倒な裏設定とイラスト(実質二次創作)をnoteに次々投稿。

mob|盆

mob ネタバレ有り 分岐|盆

兄弟|盆

同時期、YouTubeチャンネルに「ぼんぼんちゃん息抜きに吸血鬼すぐ死ぬ強さランキングについてしゃべる」をアップし、後に削除。

余談だが、この強さランキングはねこゆき氏のリクエストにより作成されたものと思われる。

旧強さランキング

 

【追記】

三木もヒナイチと同じく他所産のキャラだ。

YouTubeラジオにも出演した、大学時代の同期で友人の小説家、如月新一氏のTwitter小説に出てくる何でも屋・叶(かのう)。

至らぬラジオその17(VS如月新一!仁義なきおたよりバトル!!) - YouTube

横浜を舞台に各登場人物のツイートで語られる群像劇。

角川Twitter小説『SKIP SKIP SKIP』如月新一さん作 - Togetter

 

盆ノ木氏が旧アカから寄稿したイラスト(現在削除済み)。

左下に居るのが叶。容姿は三木そのままだ。

 

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noteを「ファンサービス」と捉えて喜んでいたファンも多かったが、同時に「体調管理を優先して欲しい」「本当にストックは描けているんだろうか」と心配する声も上がっていた。

 

noteにしろアカジャにしろ、ただでさえ危うい本業を疎かにしてやる事ではない。体調が不安定なら尚更だ。

ファンサービスに熱心というよりは、仕事より趣味を優先してしまう悪癖と、承認欲求の強い気質のせいなのではと感じられた。

 

また、Twitter上でフォローしている一般人男性・吉田輝和氏(漫画を中心に様々な作品にモブキャラとして登場している)へ熱心にいいねやリプを付ける、吸死二次創作(腐アカ)にいいねを付ける、成人向けイラストレーターをフォローする等、以前から公式アカウントの私的利用が問題視されていたが、休載中も吉田氏に対する連日のいいね連打が止む気配が無かった。

↑の投稿後、アカジャは終了したもののTwitterから離れる様子は無く、相変わらず吉田氏に積極的に絡んでいた。

常識的に考えれば、個人アカウントを使用するべきではないだろうか。

 

5月3日には「本当はシリアスを描きたかった」と受け取れるようなツイートが投稿された(現在削除済み)。

三木の二次創作が書きたくて書きたくてたまらなかったのだろうか。

そして5月6日。ピクシブ百科事典を編集。

三木カナエ の編集履歴 - 【ピクシブ百科事典】

翌日には謝罪ツイートが投稿された。

noteの謝罪コメント(現在削除済み)。

https://archive.md/64Gpa

編集箇所。

https://gyo.tc/1Xvfb

参考:ぼんぼんちゃん息抜きに強さランキングについてしゃべる(文字起こし)by吸血鬼すぐ死ぬWiki

https://megalodon.jp/2023-0719-1304-16/https://wiki3.jp:443/kyuushi/page/580

三木に関する記述は第4項目「ショットさんライン」の最後。

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動画の文字起こしについては、以下の動画33:16で盆ノ木氏自ら許可を出している。

https://www.youtube.com/watch?v=y8SoMI0pt_A&t=739s

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文面の通り名前が残った事で焦って謝罪したのだろうが、それがかえって仇となり炎上。

更に翌日の5月8日、無期限休載が発表された。

【何が問題なのか】

ピクシブ百科事典 (ぴくしぶひゃっかじてん)とは【ピクシブ百科事典】

上記リンクより引用------------------------------------------

・自演編集を行う

インターネット百科事典における自演とは、自作イラストを記事に貼り付けたり、自分の作品の記事を自分で立てたりする行為。ピク百では規約やガイドラインで禁止されているわけではなく、また公式もこれをマナー違反とする見解を示したことはないが、イラストサイトであるpixivの性質上、自作の宣伝目的での編集を許すと、際限なくそうした記事が氾濫する原因になるとして、基本的に歓迎されない。

 

自作に関する編集は「執筆依頼」記事で他ユーザーに依頼する。

 

商業宣伝については規約の14条15項で禁じられているので、商業作品の作者がピク百で自作関連の編集をするべきではない。ステマ行為も同17項で禁止されている。

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基本的にピクシブ百科事典では、作者本人が作品の記事を編集する事はタブーとされている。商業作品であれば尚更だ。

盆ノ木氏の編集した内容が例え規約違反、宣伝、ステマに当たらなくとも、そもそも避けるべき行為である事には変わり無い。

休載発表後、掲載されたのは1話のみ。結局ストックは書けなかったようだ。

 

【キャラソンCD2】

作画の乱れが更に悪化しているうえ、ピアスを描き忘れている。

流石にピアスは修正されるだろうと予想していたが、このまま発売されてしまった(担当編集者は指摘しないのだろうか?)。

また、このCDにはヒナイチがドラルクについて歌うキャラソンが収録されている。

他にもキャラソンを出すのに相応しいキャラはいくらでも居るはずだが……ねこゆき氏はさぞ喜んだだろう。

 

【舞台に無反応】

2023年2月2日。舞台版の制作が発表された。

盆ノ木氏も何度か舞台公式アカウントのRTは行っていたが、コメント等は出していない。

アニメ化の時は積極的に宣伝し、スタジオに何度も差し入れや直筆イラストを贈っていたのにもかかわらずだ。

 

 

あれだけいいね連打していた吉田氏のツイートも、舞台関連のものはスルー。

公演パンフレットへの寄稿も一切無し。

一方で、千秋楽と同日に行われたアニメ2期イベントの企画には関わっている。

「『吸血鬼すぐ死ぬ2』スペシャ”ヌ”イベント」昼公演レポート | アニメイトタイムズ

 

公演期間の前後にもTwitterでは相変わらず私的なリプやいいねを繰り返していた。

舞台にしろイベントにしろ、仕事に関わる内容なのだからタップ一つで出来るRT・いいねぐらいするべきだろう。

何度も言うが仕事と無関係な利用には原作者としての公式アカウントではなく個人用アカウントを使うべきで、仕事について考えたくないほど疲弊しているなら、そもそもSNSから離れる方が賢明だ。

この時は吸死公式アカウントの動きも不自然だったが、それについてはまた後に書く。

 

7月1日開始の新横浜プリンスホテルコラボのアフタヌーンティーには、サイン入りパネル&色紙(Twitterで「盆先生 サイン」で検索すれば画像が出てくる)を贈っている。

「体調不良なのだから仕方ない」と擁護する意見も多々あるが、だとすれば関わりたくない仕事の時だけピンポイントで体調を崩す体質という事になってしまうのではないだろうか。